ストレスと暮らし その2

前回の続き

http://orusubanneko.hatenablog.com/entry/2018/11/24/013018

結婚 6年目にして 長男を妊娠 出産し

その後 あれよあれよと言うまに 3人の子持ちとなり

さまざまなストレスを ずっと引きずりつつ 次々と新たなストレスを抱えこんだ末に 自分の胸に 違和感を感じた…

 

って言うまでが

前回のお話。

 

でも めちゃ忙しくて いちいち自分の事で 医者行くなんて 面倒すぎて考えられない。

 

きっと 気のせい…

 

うっすら 気になりながらも

 

そう思いたかった。

 

たしか、母親も私くらいの歳の時 乳がんになったんだよなぁ…

でも、これは 違うよね…

 

そんな ある日

一緒に弁当屋をしてた Kさんが

「私、乳腺炎やって しこりがあるから、毎年 悪性になってないか 検査してるんだよねー、今年も検査したいんだけど、新しく出来た〇〇病院に行ってみたいの。でも クルマじゃないと 遠いから…。 一緒に予約して 検査しない?」

 

へ? 私が?

 

 

その当時 弁当屋の配達やら 仕入れやら、車の運転する人と 免許ない人とで

圧倒的に 仕事量に差があり…

 

でもKさん、

何故か 押しが強いって言うか、変な遠慮なく 気づくと上手く 使われてる?

みたいな事が多くて…

 

そんな矢先だったので

ちょっとイラッとしつつも 

自分も実は 胸のしこりが 気になっていたので、予約しておいてもらいました。

 

結果的には

 

Kさんは マンモグラフィと触診だけで終了。

 

私は マンモと触診の後

 

念のために エコーもやりましょうか。

 

 

結果を聞きに行くと 今度は

 

念のために 細胞検査もしてみましょう

 

 

 

そんなこんなの

念のため だった筈の検査結果は 

悪性ですね、直ぐに 手術しましょう

 

に 変わった。

 

入院  手術

どうしよう、子ども達。

 

実家の母に来てもらう?  

小学生だし 3人でなんとか 頑張れるかな?

お金がないー😱

 

自分の身体は もう 諦めるしかなく

乳房だろうとリンパだろうと サッサと切って取ってもらおう…

 

それより 当面 どうしよう…

仕事は休んで、役員や当番 誰かに頼んで…

 

とりあえず 実家に電話して 相談…

案の定 両親に大騒ぎされ キレられた。

 

「なんで そんな事 人に誘われるまで放っておくんだ!そんな病院 信頼出来るのか⁈ 今すぐに 親戚の病院に行け!!」

 

電話口で 怒鳴られまくり 

直ぐに 都内の従兄弟の病院に 連絡を取らされ⁈ 速攻で 検査。

乳がんの専門医で 評判の先生を紹介され 他の患者さんの手術の合間に 細胞検査。

従兄弟のコネ?

で 緊急入院&手術になったので 大部屋ではなく 個室にお願いします…

 

個室⁈  高っ!😱

 

何とか お願いして せめて2人部屋に…

 

隣のベッドの方は、セレブの奥様。

私と同い年で 子供も3人…

でも 生活レベルが まるで違う…

話してても なんかこう、お互い 想像がつかない感じ。

 

その方が 退院して 次に同室になった方は 80代。

これまた 渋谷区、世田谷区に 沢山の土地やら駐車場、貸しビルを持ってらっしゃる 凄いおばあちゃま。

 

夜になると 眠れない…

って 言っては

私を相手に 戦後の焼野原から いかにして お金を稼いで 今に至ったかを

毎晩のようにお話しして下さり

 

とても 面白かった。

 

手間かけて ご飯なんか作る時間があったら、ブランドの口紅買って オシャレして仕事しなさい。

お金があれば いくらでも 良い食事を家族に食べさせられるわよ。

その方が ずっと家族を幸せにできるでしょう

って。

うわーー、凄いなーー。

そんな考え方する女の人 身近に話したの初めてだーー。

 

ただただ 感心して ニコニコ話しを聞いていた。

 

昼間は昼間で 読みたかった本を読みまくり、若いインターン生が 代わる代わる様子を聴きに来てくれて 

おしゃべりしたり、

リハビリという名目で 病院内を散策してまわり

あれ?

なんだこの自由で楽しい入院生活?

外科手術だから、食べ物の制限もないし、フラフラ出歩いては 病院内の喫茶室で コーヒー飲んだり。

 

ストレス発散。

 

傷は痛いし、腕も上がらないし

まぁ、肉体はそれなりに損傷してるんだけど なんだかとっても 解放された。

 

退院

子ども達は 大変だったみたいだけど それなりに3人で力を合わせて 

交代で ご飯の支度してみたり(一個のハンバーガーを三等分とか、ポップコーンだけの夕食とかも あったらしいけど。)なんとか 乗り切ってくれた。

 

相変わらず お父さんは 寝てから帰って 起きると居なかったらしいけど…

 

そっかー

ちゃんと 休まないとダメだよ

って 身体が教えてくれたんだ。

色んなもの 溜め込んでたら 癌になるんだよ!

って 身体が訴えてきたなー

 

って その時 実感しました。

 

そっか、そっかー。

もっと 自分を客観的に見てなきゃな。

 

何の為に 生まれてきたのか、考えなきゃ ダメだぞ、こりゃ。

って その時 すご〜く思いました。

それと同時に 今 癌になっといて良かった

って。

誰にも言えなかったけど 内心 凄くそう思ったのは自分でも不思議でした。