いじめっ子

ここで言う いじめっ子は、普通のいじめっ子の事です。

陰湿な 集団の無視…とかじゃなく

 

長男が 一番最初に 3歳児で

幼児教室に通い始めた時のこと。

 

当時の長男は たかだか3歳で 2人の妹のお兄ちゃんでしたから、大変でした。

 

抱っこー! って 甘えたくても

いつも 妹の先約がある状態。

きっと いつも自分の居場所が あるのかないのか、不安な気持ちだったんじゃないかとか 思います。

 

そんな状態での 始めての幼稚園。

 

はじめのうちは、張り切って…

少し 様子がわかってくると 無表情に…

 

もう だいぶ慣れたかな?

って頃になって 

「行きたくない!」

と。

 

さー、来たな。

と思って なだめすかして なんとか連れて行くけど、日を追うごとに 連れて行くのが大変💦

朝から ぎゃん泣き💦

 

迎えに行くと 楽しそうにしてるのに…

なぜ 朝はここまで抵抗するんだか。

 

そして 先生に相談すると、下にお子さんがいると、離れるのが余計 辛いんですよ、大丈夫 とにかく連れてきて下さい。

 

そんな心身ともに 母子共にシンドイある日、

園に迎えに行って、そのまま 近くの公園で、お友だち数人と遊んでいると

お友だちのママさんが

「〇〇〇くん、いつも Y君にいじめられてるけど、大丈夫? 」

 

「えっ? そうなんですか?

いつも 行くの嫌だって 泣かれて困ってます。」

 

「やっぱり? Y君、すごく乱暴で いきなり後ろから叩いたり 見てて すごくかわいそうなくらい、いつもやられてるから… 少し 先生に気をつけてもらった方が良いわよ…」

 

「えーーーっ!わかりました…」

 

なんか すごいショック!

なに、その子。

 

でも、Y君のことは、幼稚園に入園前から

公園で よく顔を合わせていたし

お母さんも、軽く 挨拶するくらいの仲だったので 知っていました。

とても運動神経が良い子で 早くも 補助輪なしの自転車を乗りこなしたりしてました、

それに比べて ウチの長男は おっとりのんびり…でした。

 

あのY君が、そんな子だったなんて。

だから 行きたくなかったのか…

 

急に息子がかわいそうになって こちらまで胸が締め付けられるような 悲しい気持ちになってしまいました。

 

そして息子の口からも

「Y君は ぼくがキライなんだよ、いっつもぼくにだけ パンチとかキックするんだ、だからもうやだ」

 

「じゃあさ、やり返しちゃえば!」

 

「… もう ようちえん 行かない。」

 

何とか 次の日も 連れて行くと

先に来ていたY君、いきなり息子めがけて走ってきた。

とっさに 私の後ろに隠れる息子…

 

「ほ、ほんとに 息子を狙ってる…」

 

どうしよう…なんで?

 

また、先生に相談しました。

 

きっと 私も泣きそうな顔をしてたかも知れません💦

 

先生は 全部 お見通しみたいでした。

「大丈夫ですよ、ちゃんと 心が成長してる証拠なんですよ」

って とても丁寧に 話しをしてくれました。

 

⚫︎Y君は とても良い子で、本当は タイプの違う ウチの息子に興味があるだけ。

 

⚫︎本当は 仲良くしたい。だから チョッカイ出す

 

⚫︎お母さんは 息子の気持ちを ちゃんと聞いてあげる。

「そうだね、悲しくなっちゃったんだね」などと声掛けする。

 

⚫︎やり返しなさい、なんて言わない。

やり返せるなら とっくにやってる、出来ないから 余計に悔しい気持ちを ちゃんとわかってあげる、追い詰めない。

 

そう言うことを

お母さん初心者の私に 1つひとつ わかりやすく 教えて下さいました。

 

「はぁー、なるほど。ちゃんと 子どもの心理を勉強しないと、感情に振り回されてたら エライ事になるわ。」

と、その時 思いました。

 

そして その後 間も無くして

Y君と息子は 仲良しになり、いつもぼーっとしてる息子が、ちょっと乱暴な子に いじめられそうになると

Y君が、サッとかばってくれたり。

 

Y君のママと私も 

「子どもって スゴイねー、ウチの子がいじめてるって 聞いて 私 どうしようかと 凄く落ち込んでたの」

なんて 話しまでして、仲良くなる事が出来ました。

 

いじめられる方も辛いけど

 

いじめっこのママも 中々 辛いかも知れない…

なんて 当時 人ごとのように 思ってました。

 

……

 

まさか

その後 私の場合は

長女で その体験を身をもってするようになるなんて これっぽっちも想像出来なかったですよ、ええ。

 

子どもって 不思議です。